プロペシアの有効成分であるフィナステリドは元々前立腺肥大症の治療薬として開発された成分です。
臨床経過の過程で「抜け毛の減少」が見られたことから1997年にAGA(男性型脱毛症)の治療薬としてアメリカFDAに認可されました。
2015年には2番目のAGA治療薬としてザガーロが販売承認となっています。
男性型脱毛症(AGA)の原因の一つにDHT(ジヒドロテストステロン)があります。
AGAに悩む男性の頭皮には通常より多くのDHTが存在しています。
DHTはテストステロンが5α還元酵素いより変換され生成されています。このDHTが毛根の受容体と結合すると、成長期にある毛髪が退行期及び休止期に移行してしまします。その結果、徐々に薄毛が進行していきます。
プロペシアは、有効成分「フェナステリド」がAGAの原因であるDHTを生成するのに必要な5α-還元酵素を阻害することでDHTの生成を抑制します。これにより成長期を維持することで、毛髪を育て、抜け毛を抑えます。
▼DHT(ジヒドロテストステロン)について
DHTは、胎児期と思春期以降によって作用が異なります。胎児期には主に男性生殖器の発生として、思春期以降はAGA(男性型脱毛症)、体毛、ニキビ、前立腺肥大などに関係しています。
国内臨床試験において、20歳から50歳までのAGA男性にプロペシアを3年間内服
プロペシアの添付文章には「効果が確認できるまで、通常は6ヶ月の連日投与が必要。
また、6ヶ月以上投与しても進行遅延が見られない場合は、投薬を中止」が記載されています。
6ヶ月以上使用しても効果が得られない場合は、治療を再検討する必要があることもあります。
治療期間 | 治療期間 |
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開始~3ヶ月 |
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4ヶ月~6ヶ月 |
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6ヶ月~1年 |
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1年~3年 |
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4年以降 |
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プロペシアのジェネリック医薬品として、2015年から「フィナステリド1mg」ファイザー等が発売開始になりました。
他にも東和薬品や沢井製薬からも発売され、当クリニックでは東和薬品の「フィナステリド1mg」を処方しています。
有効成分はプロペシアと同じフィナステリドです。内服治療は継続が必要ですので、コストを抑えたい方や後発品に抵抗がない方はジェネリック医薬品の処方を行っています。
■試験
多施設二重盲検比較試験ならびに引き続いての2年間延長試験(オープン試験)
■対象
20歳以上50歳以下で脱毛症以外には心身ともに健康なModified Norwood/Hamilton分類においてⅡvertex型、Ⅲvertex型、Ⅳ型、Ⅴ型に分類される中等度までの男性型脱毛症(AGA / エージーエー)患者
■方法
プロペシアR錠1mg、0.2mgまたはプラセボを1日1回1錠、1年(48週)間経口投与
1年の二重盲検比較試験終了時点で治験参加者全員に継続投与の意思を確認し、同意の得られた患者に対して引き続き2年間プロペシアR錠1mgを1日1回1錠にて継続投与(1年毎に継続投与の意思を患者に確認)
■写真評価方法
各評価時点[投与前、3ヵ月(12週)、6ヵ月(24週)、1年(48週)、1年6ヵ月(72週)、2年(96週)、2年6ヵ月(120週)、3年(144週)]で、頭部写真を標準化された機材、方法で撮影した。盲検下で第三者機関の熟練した皮膚科専門医(E. Olsen、R. Savin、D. Whiting)が、投与前と投与後の写真を比較して7段階(著明改善、中等度改善、軽度改善、不変、軽度進行、中等度進行、著明進行)で評価
1年間のプラセボを対照とした二重盲検比較試験において、プロペシアR錠1mg群での副作用発現頻度は5.0%(139例中7例)、0.2mg群では1.5%(137例中2例)であり、なお、1mg投与でのオープン試験を実施した374例において2年目以降の副作用は、4例5件(1.1%)に消化器症状や発熱等がみられました。
引用:プロペシア承認時申請資料
初診料 5,500円
※表示価格は税込価格です。
薄毛・AGAの治療は基本的に1ヶ月や1回の治療で効果が得られるものではなく、ある程度の治療期間が必要です。
当クリニックには帯広近郊だけなく、釧路や北見・網走・根室などからも多くの方がご来院されています。ご遠方になると仕事などでなかなか通院できなかったり、冬期には移動自体が難しくなります。
帯広中央クリニックではミノキシジルやプロペシア等のお薬の処方に関して、皆さまの通院の負担が少なくなるように3ヶ月や6ヶ月分をまとめて処方することも可能です。
HARG(ハーグ)療法などの毛髪再生治療は、1ヶ月に1回の通院が必要になります。
遠方により薄毛・AGA治療をお悩みの方、まずはお薬から初めてみてはいかがでしょうか。
薄毛・AGAのお悩みは
専門医師にお任せください。
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